定時帰宅。【読書メモ】
「歯車は歯車らしく、歯車の範囲で責任を果たせばそれで良い」
「いかに我慢や苦労をせずに物事を解決できるか」
脱社畜本。
この本は、定時帰宅の必要性、定時帰宅の具体的方策、定時帰宅に必要なマインド、という流れで構成されている。
あまり仕事に後ろ向きすぎるのもどうかとは思うけど、日本の会社労働で自己実現とか、やる気とか求めても、使いつぶされるだけなんだよね。だから、この本にある位の距離感が必要なんだと思う。所詮、会社と自分との関係なんて、契約以上のものではあり得ないんだから、労働時間とか取るべき責任も冷静に見極める必要がある。
どれだけ会社に奉仕していても、明日にその会社がある保証なんてどこにもない。いま勤めている会社だけにすべてをかけるなんて、人生のポートフォリオとしては最悪の部類だろう。
ブラック企業が流行っている現在、働く人に必要なのは、自己啓発や仕事術ではなく、会社へのフルコミットからの脱却だろう。