ウサギのブログ

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ふしぎな国道【読書メモ】

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国道マニアの著者がひたすら国道について語る本。

目次

余はいかにして国道マニアとなりしか

第1章 国道の名所を行く

第2章 酷道趣味

第3章 国道の歴史

第4章 国道完走

第5章 レコードホルダーの国道たち

第6章 国道標識に魅せられて

第7章 都道府県道の謎

第8章 旧道を歩く

第9章 深遠なるマニアの世界

あとがき

 

 

特殊で実用性のない内容なので、息抜きにちょうど良い本。国道界の深遠さは大変興味深く、純粋に楽しんで読むことができる。

 

フェリーは法律上国道区間の一部として扱われる。

これは人に自慢できる良い雑学になりそうだ。海をまたいで同じ番号の国道が続いているらしい。地図もよく見ると、フェリーの航路は点線引きになっていた気がする。

 

国道というと、複数車線の整備された綺麗な大きい道路を想像するが、そうばかりでもないらしい。ろくに整備されず、常に落石・落下・衝突などの危険と隣り合わせの国道も存在するらしい。

こうした道を、マニアは親愛の情と畏怖を込めて、「酷道」と呼び習わす。ちなみに危険な都道府県道などには、「吐道」(都道)、「獰道」(道道)、「腐道」(府道)、「険道」(県道)、「死道」(市道)、「苦道」(区道)、「損道」(村道)などという言葉も存在している。

 

 国道は全てが「一般国道」の名称で管理されている。そのなかで、特に重要な区間のみを「指定区間」として国土交通省で直轄しているという。

北海道の国道は全てが指定区間になっている。

理由はわからないが、これは使えるトリビアだろう。

 

以前車のCMで、「ベタ踏み坂」という非常な急坂が登場して話題になった。あの坂は、鳥取島根県境の中海にかかる市道「江島大橋」という橋だ。

あれはどこなのだろうと、ずっと気になっていた。こんど行こうと思う。実は、ベタ踏み坂の最大勾配は6.1%ほどしかないらしい。国道の最大傾斜は、国道308号の31%だ。これはスキーコース上級に匹敵する。

 

【まとめ】

普段あまり関わらないジャンルの本を読むと、知らない知識や新たな発見を得ることができるので、非常に興味深い。特に土木関係は、生活に密接に絡んでいるにもかかわらず、気にかけない分野なので、面白い。 

 

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