ウサギのブログ

ナンパ、その他適当に綴っていきます。

脳の強化書【読書メモ】

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今は脳科学の専門家以外でも、本のタイトルに軽々しく「脳」をつけるなど、根拠もないままに脳が論じられている状況です。

というわけで、脳の専門家による本です。この本は、「脳番地」という考え方に基づいて論じられていきます。脳番地というのは、機能ごとの脳細胞の集合のことです。

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脳番地は組み合わせて鍛えられる

眠っている脳番地を刺激せよ

 と書かれており、普段とは異なった脳の使い方をすることで、脳を鍛えるという内容の本です。

例えば、

創作料理をつくってみる

これは、伝達系のトレーニングです。料理には、食べる人が存在します。相手の好みを想像し創作料理を作ることは、 問題解決の手順を道筋立てて考え、言葉に置き換える作業に通じるため、理論的な思考を鍛える訓練にもなるそうです。

鉛筆を使って日記を書く

デジタルで文章を書く場合に比べアナログでは、自ら文字を正確に書く必要があります。文字の大きさや、丁寧さも自分で調整しなければなりません。 また、鉛筆では削り具合や筆圧によりさらなる微調整が求められます。このことにより、運動系、特に指先の脳番地トレーニングにもってこいなのだそうです。

 

他にも色々あります。

 

【まとめ】

この本に記されているトレーニング法の意図を一言で表すと、「脳のセクショナリズムの排除」になると思います。

人間の脳は、使えば使うほど機能を増します。脳細胞の数は20代をピークに減少していきますが、30代、40代と年を経るごとにバカになっていくわけではありません。これは、脳細胞の数よりも、細胞同士のつながりにこそ価値があるからです。脳細胞は、使えば使うほど、ニョキニョキとつながりを強化します。使わない細胞は、座して死を待つのみです。

文明の利器により、横断的に脳の領域を使う必要の少ない世の中ですが、この本に書かれているトレーニングを通じて、脳を強化すると良いと思います。少し意識すると、日々の生活の中で本当に頭を使う場面が少ないのに驚きます。