名著を読んで感じること。
古典や、名著と呼ばれる本を読んでいて、いつも感じることがある。
それは、「よくわからない」だ。
過去の偉人たちが書き残し、現代に至るまで読まれ続けてきた本。さぞかしためになることが書いてあるのだろうと、読み進めるが、いまいち内容が頭に入ってこないことがある。有名な本を理解できないと、私はいつも不安になる。もしかして自分は、頭が足りてないのかと。
しかし、最近は思い直すことにした。過去の作品を、現代に生きる私が多少理解できなくても仕方がないと。時代背景が違えば、同じものを見聞きしても、感じ方は異なる。紀元前と今とでは、価値観が違いすぎる。それに、翻訳本の場合、訳が古いとそれだけでチンプンカンプンだし。
内容の理解に関しても、ちょっと本を読んだだけで、著者の言わんとすることをすべて理解できると思う方がおこがましいだろう。
だから私は、今後も“名著”にチャレンジし続ける。ひどい翻訳や、時代による価値観の変化を超えて心に響く内容こそ、大切なのだろう。