ある日
バスの最後尾座席で揺られている。窓から後方に流れてゆくビルが見える。
寝過ごしたか?いや、そもそも何処に行くんだっけか?
バスの乗客は私と、隣の女の子だけ。知っている顔の女の子。以前、札幌で番ゲした女の子だ。身長が高くて、いわゆるモデル体型だ。
懐かしい。まだ雪が降る頃、準即狙いのアポまでの時間つぶしに、ストナンで声を掛けたのだ。その子は、タピオカジュースを飲みながら、颯爽と歩いていた。
なんで隣に座っているんだろう?今は外国にいるはずなのに。まあ、細かいことはどうでもいいか。
ふと、女の子と目が合う。キスをする。
こんな関係だったかな?番ゲして以来会った記憶はないけど。
さらにキス。気持ち良いキス。
目がさめる。ひとり硬いベッドの上。夢か。
これはきっと、何かのお告げだ。
ナンパしよう。