若きウェルテルの悩み【読書メモ】
オンリーワン中毒の成れの果ての物語。
ゲーテによる、有名な作品。人を死に至らせる書物。「ウェルテル効果」という言葉もある。
もし人間が・・・こうまでしつこく想像力を働かせて過去の不幸を反芻せずに、虚心に現在を生きて行けたら、今より苦痛がすくなくて済むんだがね。
さすがゲーテの文章。序盤から本質的な内容が書かれている。大体にして、苦痛は「今」にはない。過去を悔やんだり、未来を憂いたりするときに生じる。
学問のある学校先生や家庭教師の方々は、口をそろえて、子供というのは自己の欲求に拠ってきたる所以を知らぬとおっしゃるのだが、大人だってそうじゃないか。
そう。大人なんて、子供と比べてそんなにたいした存在ではない。理想を持って主体的に生きる大人はひと握りだ。ほとんどは、子供と変わらず、無自覚なままに外的要因に反応し続ける人生を送っている。
世の中のことは、どんなこともよくよく考えてみればくだらないのだ。だから自分の情熱や自分の欲求からでもないのに、他人のため、金のため、あるいは名誉とか何とかのためにあくせくする人間はいつだって阿呆なのだ。
物事の価値は、自分で決めるものだ。よくよく分析してみれば、どんなものにも絶対的な価値は無いのに気づく。だから、他人や社会の価値基準に踊らされて、人生を無駄にしないよう気をつけたい。
【まとめ】
ゲーテ自身の恋の体験がもとになった作品だという。書簡形式の文の中に、人生の真理が詰まっていた。
マネーと国家と僕らの未来【読書メモ】
僕はたまに「どのくらいお金を貯めれば、お金から自由になれますか」といった質問を受ける。これは質問そのものが間違っている。お金の本質がまったくわかっていない。(はじめに/堀江貴文)
茂木健一郎さんと堀江貴文さんと金杉肇さんが、ビットコイン(Bitcoin)を軸に、お金やこれからの生き方について話し合っている本。
はじめに
第1章 多数決のマネー
お金は誰でも自由に作れる 堀江貴文
第2章 ビットコイン革命
未来をイマジンできる脳とは 茂木健一郎
お墨付きなんかいらない ハッカーズ
第3章 所有からシェアへ
好きなことして稼ごう 金杉肇
消える仕事、生まれる仕事 ハッカーズ
おわりに
付録 ビットコインの早わかりQ&A
堀江さんの本ということと、話題のビットコインの内容だったので購入した。冒頭の堀江さんの言葉にもあったが、お金について考えさせられる内容であった。
マウントゴックス事件に関して、
でも、この事件は取引所の破たんであって、ビットコインそのものに問題があったわけではない。ひどい誤解だ。
これは、知らなかった。報道を見た限りではビットコインは危ないなという感想しか浮かばなかった。だが、国家による保証のない通貨は、ちょっと不安を感じてしまう。まだまだ私も古い考えの持ち主ということなのかな。
文中で触れられていた、PayPalに関して。だいぶ前に聞いたことがあり、ネット上でお金のやり取りができるので、個人ネットビジネスに良さそうだなと思っていたが、現在は個人間送金が停止しているとのことであった。残念。
セキュアベース(安全基地)に関して、
心の安全基地があるから、子供は外の世界に出ていって探索できるという考え方。
この考え方は、大人にも適応できるという。
いろいろなことに挑戦するためには安全基地が必要なんだけど、自分のスキルや知識や経験を裏付けにしている人と、所属している組織とか肩書きに頼る人ではフレキシビリティが違う。
これは確かにそう思う。自分の価値というか、アイデンティティを自分の外側に置いてしまうのは危険なことだとつくづく感じている。組織等、自分の力の及ばないものに価値を置いてしまうと、外的要因に人生が左右されてしまい、振り回されるだけになってしまう。主体的に、好きなように生きていくためには、自分のセキュアベースを内側に設定する必要があると思う。
ムークというものがあるらしい。MITとハーバードの授業をオンラインで無料で見ることができるらしい。世界最高峰の講義を無料で聴講できるなんて最高すぎる。
【まとめ】
かなりリベラルな感じで議論されており、新鮮な考えに触れることができるのでとても面白い。一度読んだだけでは、消化しきれていない部分が多かった。
「国家発行の通貨が廃れて、何でもかんでもビットコインで決済」なんて時代は、まだまだ先だと私は思う。国の果たすべき役割は、しばらく小さくはならないと思うのです。
拠点完成【マインクラフト日記3】
探索拠点を作った。
ベッド、チェスト、作業台という必要最小の設備しかないが、これで落ち着いて作業できる。
引きこもる【マインクラフト日記2】
夜になったので、土壁を築いて立てこもっている。
夜は暗いし、どこからともなく湧き出てきたゾンビが厄介だ。土ブロックで殴ってもなかなか倒せないし、こっちが受けるダメージが半端ではない。回復手段もまだよく分かっていないし。
竹鶴ピュアモルト【お酒メモ】
ニッカ創業者の名を冠したウイスキー。
初めて買った、ちょっとリッチなウイスキー。これまでは、ブラックニッカクリアとかジムビームとか角とか、良くてサントリーオールドしか飲んだことはなかった。
やはり良いものは良いのだと実感した。まず色が濃い。他のウイスキーと並べると一目瞭然だった。そして匂い。ファーっと広がる感じがした。深いけど、くどくない匂い。味も美味しい気がした。しっかりとアルコールを感じるし、深みや広がりを感じるけれど、重くない味。チビチビ飲んでたら、たくさん飲んでしまいそうに感じた。
ストレートが美味しく感じた。
【まとめ】
ニッカのウイスキーは、値段の割に質が良いと噂されている。この竹鶴ピュアモルトもその部類に入るだろう。正直、蒸留酒は苦手で違いがあまりわからなかったのだが、良いモノに触れると、見方も変わってくる。1瓶1000円も余計に払えば、こんなにも高品質なウイスキーが飲めるのだ。マッサンに感謝。
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